いらっしゃいませ。今夜もお待ちしておりました。
店内あたたかくしております。どうぞごゆっくりお過ごしください。

読書の秋と言いますが、私も読書が好きです。特に小説を好んで読みますが、とりわけ推理小説については、何度も読み返すほど大好きです。例えば、”シャーロック・ホームズ”、”名探偵ポワロ”、”ミス・マープル”、”金田一耕助”、”探偵はBARにいる”などの探偵ものや、”西村京太郎”、”あぶない刑事”、”相棒”といった刑事ものも好んで読みます。映画化やドラマ化されたものも観ます。特に海外の探偵ものについては、作者の生い立ちから作品の舞台や時代背景、登場人物などの研究をすることもあります。
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そこで今回は、物語の舞台について少しお話させてください。
映像化された作品で特に私が好きな舞台、ロケ地は横浜です。横浜という街の雰囲気が物語や登場人物の人物像に彩りを与え、独自の雰囲気を創っている気がします。
例えば、”あぶない刑事”。舞台は横浜です。私はテレビも映画も全作品を拝聴しておりまして、年に数回訪れています。少し時間がある時はこの作品で度々登場するBAR、「StarDust」と「POLESTAR」を見に行くこともあります(店内へお邪魔したこともあります)。

ただ純粋に、物語の読み手として舞台へ訪れると、登場人物がここで仲間と作戦を練ったり、犯人と対峙したり、時には事件解決後の労いをしたりした様々なシーンを思い出し、エキサイティングな気持ちになります。何年も色褪せることなく当時のまま今の心に蘇ります。
横浜にあるずっと前からあるはずの建物や景色が、時を重ねてもいつもスタイリッシュでノスタルジックな気持ちにさせてくれるのです。
偶然お店で見つけた食器や雑貨、お洋服なども、なぜか特別なものに感じてしまうのです。
出かける時は、「今日はいつもより少しお洒落をして行こうかな」と思ったり。
横浜は、そんな魔法にかけられる素敵な場所です。

さて、今夜ご紹介する曲は横浜を舞台にした映画音楽です。”私立探偵 濱マイクシリーズ”から、1995年に公開された第二作「遥かな時代の階段を The Stairway to the Distant Past」のメインテーマ、めいなCo.『遥かな時代の階段を』です。
めいなCo.(Meyna Company)はキーボーディストの熊谷陽子さんとギタリストの浦山秀彦さんによって結成された音楽創作ユニットです。数々のCMや映画音楽を手掛け、2010年に日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞されています。
一方、”私立探偵 濱マイクシリーズ”はテレビシリーズも放映され、映画版と共にカルト的な人気で現在もファンを魅了しつづけています。映画版は全部で三部作で、第一作から30年を経た現在も、作品は色褪せることなく、昨年には公開30周年を記念して全国の映画館でデジタルリマスター上映されました。でも今夜は物語のお話はお休みして、この音楽で横浜の素敵な街並みに一人佇む”探偵”の情景を思い浮かべて頂けたら嬉しいです。

めいなCo.『遥かな時代の階段を』(1995)– Album from “The Maiku Hama Theme, Original”

いかがでしたか?映画音楽らしい壮大なオーケストラと、決して強くない緩やかな旋律。
事件の背景にある物語に直面する探偵の感情も目に浮かぶようです。
そして横浜の風景と探偵の孤独が対比されるような作品です。
もしお客様にもお気に入りの映画やドラマ、本などがありましたら、少し足を延ばして物語の舞台へ訪れてみてはいかがでしょうか?現実から離れて、とても良い気分転換になりますよ。
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今夜も、ご来店頂きましてありがとうございました。お客様にも何かおススメの物語などありましたら是非教えてくださいね。またのお越しをお待ちしております。

(FM Radio “World Music Bar” ラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)

投稿者

店主

On Bass, Writer, Radio DJ Health Rhythm Counselor, Life Rhythm Advisor

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