こんばんは。今夜もご来店いただきましてありがとうございます。
今夜は、ある一人の女性Vocalistについてお話をさせていただきたいと思います。。
アメリカ・メンフィス出身のウェンディ・モートン(Wendy Moten)です。

今年60歳になる彼女は、幼い頃から牧師の父と明るく優しい母のもと、6人兄弟の大家族で育ちました。
8歳の時に教会の聖歌隊で歌い、16歳でミッドサウスフェアの歌唱コンテストで優勝、テーマパークで歌う仕事に就きました。
長い間、大好きな音楽、歌うことを生涯のライフワークとしてきた彼女のキャリアがスタートしました。
学生時代にチャリティーコンサートでマイケル・ボルトンと歌ったことで、最初のブレイクを果たしました。そして28歳の時にセルフタイトルのアルバムでデビューを果たします。
まさに、シンデレラストーリーでした。
翌年、ウェンディの最大のヒットシングルとなる「Come In Out of the Rain」で、Billboard Hot 100にランクインを果たします。その後もミュージカルで主役を務めるなど順調にキャリアを積んでいました。
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しかし、1990年代後半になり、個人的な理由もありキャリアの岐路に立たされます。
それからのキャリアはフリオ・イグレシアス(Julio Iglesias)やSoul II Soul、ヴィンス・ギル(Vince Gill)などのバックボーカルやサポートメンバーとして各地を回ります。
2020年にCOVID-19のパンデミックによりツアー事業やライブ会場が閉鎖され、自分のキャリアが重大な岐路に立たされていることに気づきます。
彼女は、知名度の高いツアーでのバックシンガーとしての高収入の仕事がまだ存在しているかどうか確信が持てず、改めて自身の方向性を考えることになるのです。
そして2021年、56歳でアメリカのVocal Competition番組の”The Voice”に出演、見事準優勝を飾りました。
当時の心境について、Wendyはこう語っています。

25年間バックグラウンドアーティストを務めたあと、自分が何をしたいのか、どうしたらいいのかわからなかった。その後、自分がどんなアーティストになりたいのかに気づき、自分の目標となる番組「ザ・ヴォイス」が現れたのです。(https://www.wendymoten.com/)

私が初めて彼女の曲と出会った時、ジャケットの彼女はとても綺麗で素敵でした。
今夜ご紹介する曲は、『Christmas Time』という1995年に発売されたシングルです。
FMから聴く彼女の歌声と、心温まる歌詞は、私にとってクリスマスには欠かせないラインナップとなりました。
1995年J-WAVE オリジナル・クリスマス・ソングになった作品です。それでは、お聴きください。

Wendy Moten『Christmas Time』(1995) – Album from “Christmas Time”

歌の中の主人公は、クリスマスの準備に大忙しです。プレゼントリストをチェックしたり、家族と過ごすクリスマスをとても幸せに感じています。お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、子供たちの笑顔を見ながら、愛に包まれる一年に一度だけの世界中の街に訪れるクリスマスを心から楽しんでいます。

みんなが私を次のホイットニー・ヒューストンだと言ってくれました。私にとってそれは失敗の元でした。ホイットニー・ヒューストンは一人しかいないからです。でも私は多くのことを学びました。私が作り出せる最高のレベルで音楽業界に留まる方法を見つけることは奇跡です。それが終わるまで諦めることはできません。それまでは一生懸命働き続けるだけです。(https://www.wendymoten.com/)

もしも今、彼女が再びこの『Christmas Time』を歌ったら、より一層味わい深い仕上がりになるのかなと思いながら、今夜はこの曲をプレゼントさせてくださいね。
私も、謙虚にコツコツとこのお店を続けていけたらと思う、今日この頃です。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。おやすみなさい。

(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)

投稿者

店主

On Bass, Writer, Radio DJ Health Rhythm Counselor, Life Rhythm Advisor

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