こんばんは。World Music Barへようこそ。
心なしか、12月に入ってから一日が早く感じる方いらっしゃいませんか?
当店で過ごされるひととき、どうぞごゆっくりとお寛ぎくださいね。
今夜ご紹介する曲は、沖縄県石垣島出身のアコースティックバンド、BEGINの『Blue Snow』(1990)です。
メンバー3人とも沖縄県出身ですが、BEGINの結成は東京でした。
ハードロックからスタートし、1989年に三宅裕司さんのいかすバンド天国(通称・イカ天)に出場します。
そして、12代目イカ天キングとなり、見事2代目グランドイカ天キングに輝きました。
現在は”島唄”を中心に作品を創られていますが、デビュー当時は”ブルース・ロック”が中心でした。
この『Blue Snow』は2枚目のシングルで、緩やかで情緒あるブルースをたっぷりと堪能できます。
更に、主人公が誰かを想いながら冬の夜の街角をひとり歩く情景が描かれた歌詞が、作品の世界観を完成させています。
今ではなかなか聴くことの出来ない作品と思います。
Vocalの比嘉栄昇さんの甘くクリアな歌声もとても素敵です。それでは、お聴きください。
来年2025年には活動35周年を迎えられるBEGIN。
各メンバーの活動も目が離せません。
ギタリストの島袋さんは、2024年2月にソロアルバム「55rpm」を発売。
豪華アーティストとの共演、ブルースも収録されています。
ピアノの上地さんは、バンド”ビリケンブラザーズ”を結成、2021年に1st Albumを発売しています。
そして、ボーカルの比嘉さん。岐阜県にあるヤイリギターさんとBEGINが共同開発した4弦ギター”一五一会”の愛好家が集う音楽会が今年11月に開催、比嘉さんも参加されました。
メンバーのそれぞれの音楽愛を感じます。
通常のギターは6本ですが、この一五一会ギターは4本で出来ています。
引用元: 東海NEWS WEB(2024/10/31)
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20241031/3000038255.html
今夜ご紹介した曲『Blue Snow』は、冬になると一人静かに聴いていたくなる作品です。
窓の灯り 消えた街角に 靴音を響かせ
騒ぎすぎた余韻 ポケットに 握りしめている
ターミナルの 電光のニュース 深い眠りにつき
売れ残った 花束にさえも 振り向く人はない
空を見上げ こんなにせつなく 立ち止まる舗道も
明日になれば ざわめきに戻る 何もなかったように
今夜もご来店いただきましてありがとうございました。
心も身体も温かくしておやすみください。またのご来店をお待ちしております。
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