こんばんは。World Music Barへようこそ。
金曜日の夜、お客さまだけの特別な時間。どうぞごゆっくりお過ごしください。
今夜は一週間のご褒美DAYですので、私もグラスワインを一杯いただきたいと思います(幸笑)。
今夜は、少しMoodyなナンバーをお送りします。
R&B・Soulシンガーのジョニー・テイラー(Johnnie Taylor)の「What About My Love」(1982)です。
Johnnie Taylorは1934年5月5日にアメリカ・アーカンソー州で誕生しました。
当初は生年を1938年としていましたが、彼の死後、社会保障記録から実際には4年前の1934年であることが判明したそうです。
3人兄弟の末っ子で、非常に信仰深い祖母に育てられました。
祖母は教会に通うことの重要性を兄弟に教え、ゴスペルに影響を受けたTaylorはやがて音楽の道に進むことを決意しました。
音楽活動の初期はゴスペルやブルースを中心にレコーディングを行っていました。
19歳の時にゴスペル歌手のサム・クック(Sam Cooke)と出会い、Cookeが設立した音楽レーベル、SARへ加入します。
ところが、Cookeの死をきっかけにレーベルは倒産。
新たにテネシー州・メンフィスに拠点をもつStaxレーベルと契約するものの、10年後にレーベルは倒産してしまいます。
その後Columbia、RCAへレーベルを移し、1976年にSingle “Disco Lady”で全米Billboardチャート1位を獲得しました。
大活躍した功績を認められRCAから引き続き所属するよう懸命に説得されましたが、Taylerは再びレーベルを離れ、1982年にBeverly Glen Musicと契約しました。
このBeverly Glen Musicは1981年にLos Angelsで設立されたばかりの新しいLabelでした。
同年、彼はこのレーベルで一枚だけアルバムをレコーディングします。
そのアルバムが今夜ご紹介する「What About My Love」が収録されている「Just Ain’t Good Enough」でした。
この曲で、Taylerは再びヒットチャートに帰り咲きます（US R&Bチャート19位）。
当時のTaylerは、長い間所属していたStaxに経験した、彼自身とともに緊密に制作活動をサポートしてもらえるレーベルを探していました。
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この「What About My Love」はC Majorのゆったりとしたバラードです。
Introの壮大なStrings、TaylerのSoulfulな歌と完璧なハーモニーのBack Chorusが入ります。
今夜の金曜日にぴったりな、Urbanな雰囲気を漂わせています。
美しく壮大なバラードを今夜はゆっくりとお聴きください。
Staxに所属していた当時、Taylerは”the Philosopher of Soul”（ソウルの哲学者）というニックネームをつけられていました。
高い歌唱力と表現力によって、彼はStaxから素晴らしいアルバムを何枚も発売し成功を収めたのです。
彼は間違いなく、Stax史上、最もレーベルに貢献したアーティストだったのです。
しかし、彼の詳細な功績や情報は実はそれほど多くなく、未だ謎に包まれています。
彼は66歳で心臓発作によりこの世を去りますが、もし今も生き続けていたら世界が誇るSoul MusicのLegendとなっていたに違いありません。
僅か一枚のアルバムとなりましたが、私はBeverly Glen Musicで誕生したこのアルバム作品を最も好んで聴いています。
アルバムは”愛”と”Urban Soul”を堪能できる素晴らしい作品が収録されています。
おやすみ前に、大好きなお飲みものを楽しみながら聴いてみてくださいね。
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さて今夜も閉店のお時間となりました。
まだまだご紹介したいナンバーがたくさんあります。
次回のご来店も心よりお待ちしております。
I hope you have a great weekend, see you again!
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