こんばんは。World Music Barへようこそ。
暫くお休みをいただいておりました。
12月という季節柄でしょうか、仕事の膨大な資料の締め切りや長時間の会議が重なり、何かと慌ただしい日々を過ごしておりました。
今夜はおかげさまで、ゆっくりと営業させていただいております。
どうぞごゆっくりお寛ぎくださいませ。
今夜はBassのお話から。
私の使用しているBassはFenderのJazz Bassです。
FenderのBassは一度手にすると手放せなくなるほど音が素晴らしく、弦も磨けば磨くほど軽くなります。
愛情をかけると楽器もこたえてくれて、弦も弾きやすくスムースに音を出すことが出来る気がします。
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最近は、なかなか超えられなかったテクニックが上達し、(おこがましいのですが)師匠とのSessionも少し深みを増せたような気がします。
私の練習は週3~5回、1回あたり30分~1時間くらいです。
少し練習をお休みしてしまうと、なかなかCatch Upが出来なくなります(汗)。
さて、今夜ご紹介する曲は最近の私の練習曲から、WARの「Low Rider」(1975)です。
この作品はWARと音楽プロデューサーのジェリー・ゴールドスタイン(Jerry Goldstein )が作曲しました。
1975年に発売されたアルバム、”Why Can’t We Be Friends?”に収録されています。
当時ビルボードのR&Bシングルチャートで1位を獲得し、2014年にグラミー賞の殿堂入りを果たした名曲です。
約3分の短いLead Timeの構成はB. B. ディッカーソン(B.B. Dickerson)の全編にわたる力強いベースラインとチャールズ・ミラー(Charles Miller)のリードボーカルとAlto Saxがメインとなり、インパクトのある楽曲に仕上がっています。
スケールはGミクソリディアンスケール、メロディやコードは比較的難しいかもしれません。
因みに、曲名の「Low Rider」は、当時のアメリカにおいて様々な事情から所得の低かったメキシコ系移民(チカーノ)が、新車に負けない優雅さや豪華さを演出するために中古車を車高の低い車にカスタムし、運転する者やそのカスタム車を「Low Rider」と呼んだことが歴史とされています。
この「Low Rider」はクールでゆったりとしたイメージ”でつくられた楽曲で、当時の「Low Rider」のモットーとされていた、”速く走ることではなく、ゆっくり走ることでロウ・アンド・スロウを合言葉にしていた”というイメージに合わせてつくられました。
リー・オスカー(Lee Oskar)の奏でるハーモニカが、どことなくそのゆったりとした雰囲気を醸し出し、曲全体の緩衝材となっています。
それでは、Super Coolなこの作品、ご堪能ください。
いかがでしたか?
WARの楽曲は、80年代、90年代と時代を超えて様々なミュージシャンに影響を与えてきました。
70年代当時、国家間や人種間の対立解消というテーマをただ純粋に音楽に込めた作品の数々は今も色褪せることはありません。
彼らのアルバムに「The World is a Gettho」というタイトルの作品があります。
社会的、経済的な理由から特定の民族や社会階層が集中して居住する地域のことを”Gettho”と呼びます。
音楽を通してまっすぐに作り手の気持ちが伝わると共に、メンバーひとりひとりの音楽への愛・楽器への愛を感じる作品ばかりです。
私も、そういう気持ちを忘れずに音楽を続けてゆきたいと思う今日この頃です。
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本日も最後までお過ごしくださりありがとうございました。
次回のご来店もお待ちしております。おやすみなさい。
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