こんばんは。今夜もご来店いただきましてありがとうございます。
土曜日の夜、いかがお過ごしですか?
今夜は、少し大人のロマンティックなVintage Trackをお送りします。
どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。

1980年代後半から1990年代前半にかけて流行した音楽ジャンル、New Jack Swingから一曲。
ザン(ZAN)「Want To Be With You」(1989)です。
この曲を初めて聴いた私は、”なんてすごい曲なんだ”としばらく呆然としていた記憶があります。
FMから流れるサウンドとコーラスの美しさに固まってしまったのです。
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New Jack Swingは、80年代のヒットナンバーにあったR&BやFunk、Hip HopなどにBlack Music的要素、例えばゴスペル的コーラスハーモニーを加えたアレンジ、いわゆるクロスオーバーです。
このジャンルの生みの親は、ミュージシャン・音楽プロデューサーであるテディー・ライリー(Teddy Riley)と言われています。
当時若者を中心に人気を集めたFunkやHip HopなどにBlack Musicを重ねることで、Urban Likeな要素が入り、メロディアスな旋律と心地良いテンポ(94-105RPM)により、より広い年代層に受け入れられ、多くのヒットナンバーが生まれました。

ZAN(William Alexander Aquart, Jr.)は、1980年代半ばにBrian & ZANというデュオユニットで音楽キャリアをスタートしました。
なかなかヒット曲に恵まれず、3年後の1989年、ZANはWarner Bros.とソロ契約を結びます。
そして同年、セルフタイトルで発売した1st Album ”ZAN”で注目を集めます。
この「Want To Be With You」からは、1stシングルとなるリードトラックの「House You」がリリースされたものの、実際FMなどでHeavy On Airされたナンバーは、2ndトラックの「Want To Be With You」でした。
また、このAlbumは彼のソロ活動においてリリースした唯一のAlbumとなりました。
それにより、この「Want To Be With You」は幻の一曲と言っても良いかもしれません。
AlbumのクレジットはTeddy Rileyの他、ジーン・グリフィン(Gene Griffin)という大御所プロデューサーが名を連ねています。
ZANは作詞・作曲、セルフプロデュースも務め、まさに才能が集結した一枚と言えます。
それでは、お客さまだけの素敵な夜時間へ、お出掛けください。

ZAN『Want to be With You』(1989) – Album from “ZAN”

New Jack Swingは1990年代中盤にマンネリ化と評価され、徐々に消えてしまいましたが、2000年代初頭にはブルーノ・マーズを筆頭に再び注目を集めたジャンルとなりました。
この曲をお聴きいただき感じられたと思いますが、美しいストリングスとコーラスワークは今の時代にも十分すぎるほど新しい感覚をもたらしてくれます。
音響マニアの方にはたまらないサウンドだと思います(笑)。
偉大なアーティスト達が創り出したNew Jack Swingの作品達は、これからもずっと生き続けてゆきます。
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今夜は土曜日。
当店では、お客さまの特別な時間を素敵に彩る音楽をたくさん揃えていつもお待ちしております。
リクエストにもお応えさせていただきますので、是非コメントやリクエストのストーリーなども添えていただきお便りいただけましたら幸いです(Contact)。
当店のFM番組でもご紹介させていただきます。
素敵な夜をお過ごしください。おやすみなさい。

(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)
Prohibitions 無断転載・無断使用禁止

投稿者

店主

On Bass, Writer, Radio DJ, Health Rhythm Counselor, Life Rhythm Advisor

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