こんばんは。World Music Barへようこそ。
今週は慌ただしかった年末年始を終えて、お疲れではないでしょうか。
今夜はお休み前にぴったりな曲をご用意いたしました。どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
さて、今夜は1976年1月12日が命日である”ミステリーの女王”、アガサ・クリスティ(Agatha Christie)の名作の中から、映像化で使用されていた楽曲を2曲ご紹介いたします。
（2024-11-07 Yokohama on Movies にて推理小説について触れさせていただいております）
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まずはイギリスのITVとアメリカのWGBH-TVが共同で制作し放送した「ミス・マープル」(2004-2013 on Air)から。
シーズン3、2007年に放送された「バートラム・ホテルにて(At Bertram’s Hotel)」のオープニング・テーマです。
視聴者は観終わった後にこの上ない幸福感に満たされことでしょう。
原作からアレンジはされていますが、ドラマVersionもきっとご満足いただけると思います。
みんなが笑顔になる、そんな素敵な物語です。
1965年に出版された原作当時の雰囲気そのままに、素晴らしい映像美と役者の衣装や所作の美しさ、そして各登場人物のコミカルな演技も楽しめます。
名探偵ミス・マープルが休暇で訪れたロンドンの一軒のホテルである事件が起こります。
ドラマは、ミス・マープルが幼い頃に訪れた「バートラム・ホテル」へ数十年ぶりに滞在することになり、ドアマンが「お帰りなさいませ、ミス・マープル」と扉を開き、彼女を迎え入れるところから始まります。
そしてこの曲が流れます。
主演のジェラルディン・マクイーワン(Geraldine McEwan)が本当にチャーミングで、これから休暇をとるミス・マープルのワクワクした雰囲気を共有してもらっているようです。
事件が発生するまでの束の間のひとときは、古き良きロンドンの雰囲気を堪能できる素晴らしい映像となっています。是非、お楽しみください。
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さて、今夜はもう一曲。私の敬愛する探偵の一人である、「名探偵ポワロ」(1989-2013 on Air)から。
イギリスのロンドン・ウィークエンド・テレビ（London Weekend Television）で放映されたエピソードである「スタイルズ荘の怪事件(The Mysterious Affair at Styles)」で流れたBGM「A Country Retreat」をお届けします。
この物語は名探偵ポワロの傑作のひとつですが、私にとってもベスト3に入ります。
ドラマでは、ロケ地となっているイギリス・コッツウォルズの小さな村、ホースリー(Horsley)の美しい情景に心を奪われます。
村の名前である”Horsely”は”馬の場所”という意味があるそうです。実際に、登場人物が馬に乗って大自然を走り回る場面も観ることができます。
あたたかな陽射しが降りそそぐ物語の舞台は、これから起こるであろう事件を微塵も感じさせません。
懐かしくて、上品で穏やかな村の情景は、先ほどのミス・マープルの舞台であるロンドンとは別の、古き良きイギリスを体感させてくれることでしょう。
私は、初めてこの曲を聴いた時、さまざまな想いがあふれ涙が止まりませんでした。
世の中で起こっている心を脅かす出来事が、たくさんの人々の心に暗い影や悲しみを与えていることを思うと、この平和な旋律がとても心にささったのです。
推理小説ですので、物語は悲しい事件でしたが、ポワロのキレのある謎解きによって最後は登場人物が笑顔につつまれるのです。
それでは、ハープとバイオリンの美しい旋律が際立つこの作品、是非お楽しみください。
読書好きな私は、原作からドラマを観るパターンが殆どですが、上記であげた2作品はドラマをそれぞれ50回近くは観ています(笑)。
原作を限りなく尊重した素晴らしい映像と登場人物の高い役作りは今も色褪せることはありません。
そして、ポワロの映像化で流れたBGMは特に美しい楽曲が多く、Sound Trackは現在とても入手困難なものとなっています。
でも、ドラマでお聴きいただけますので、是非その世界へ訪れていただき束の間の時間旅行へおでかけください。
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そろそろ閉店のお時間が近づいてまいりました。
私はこのお店を通して様々なジャンルの音楽をご紹介しております。
その中で、1曲でも多くお客様の心をつかむ瞬間をお届けできましたら本望です。
今夜も素晴らしい夜をお過ごしください。またのご来店を心よりお待ちしております。
(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ～ by stand.fm)