こんばんは。World Music Barへようこそ。
今夜も店内温かくしてお待ちしておりました。どうぞごゆっくりおくつろぎください。

今夜は、慌ただしかった年末年始が過ぎ、疲れた心と身体を癒すJazz Fusionのナンバーをお届けします。
PAT METHENY GROUPの1989年の名盤 ”Letter From Home” から、「Slip Away」です。
アメリカ・ミズーリ州で誕生したこの名バンドは、リーダーであるギタリストのパット・メセニー(Pat Metheny)を筆頭に、ベーシストであるスティーヴ・ロドビー(Steve Rodby)やジャズ・ピアニストのライル・メイズ(Lyle Mays)など、錚々たるメンバーで結成されました。
PAT METHENY GROUPと言えば、”クロスオーバー”アレンジという印象があります。
美しいストリングスと、Jazz Fusionのもつ幻想的で魅惑的な世界観を体感させてくれるバンドです。

さて、今夜ご紹介する「Slip Away」は、なんと言ってもジャズギターとピアノのコンビネーションの素晴らしさにつきます。そして、鍵盤と同じ音階でコーラスが並走します。インストの曲ですが、この”ウーハーコーラス”が楽器のように流れます。
特に私の好きな部分が1:57あたりから入るHook~Bridgeの部分です。Hookでピアノソロが入り、そこから、心揺さぶられるジャズギターが入ります。
どうしたら、このような美しい旋律が作れるのだろうと感嘆せざるを得ません。
もしもこの曲を生演奏で聴いたら、涙が止まらなくなりそうな気がします。
大変おこがましいですが、私もいつか、同じ気持ちで演奏できる仲間と一緒にベーシストとしてチャレンジしたいと思います。

PAT METHENY GROUP「Slip Away」(1989) – Album from ”Letter From Home”

この頃、パットが弾いていたギターはギブソン・ES-175と言われていますが、ジャズギターの歴史を語るうえで外してはならないこの名器の音は、何度聴いても色褪せることはありません。
そして収録されているアルバム”Letter From Home”は、1990年度のグラミー賞でベスト・ジャズ・フュージョン・パフォーマンス賞を受賞しています。
ブラジリアン・ミュージックにインスパイアされたこの名盤も是非聴いてみてくださいね。

フロントマンであるパット・メセニーですが演奏家としてだけではなく、指導者としても後継の世代を育成しています。
18 歳でアメリカ・マイアミ大学で史上最年少の教師になり、40歳ごろに同大学の名誉博士号も授与されました。
音楽を愛し、音楽を愛する者たちを支援する活動を長きにわたり継続することはなかなか出来ることではありません。
もうすぐ50周年を迎えるPAT METHENY GROUPは、2024年にNew Album ”MoonDial” を発売しました。
インストのアルバムで、お部屋やカフェでゆっくりとひとり時間を過ごすのにぴったりな一枚ですので、こちらも是非お聴きください。
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さて、今夜も閉店のお時間が近づいてまいりました。
何か気持ちをあげたいとき、自分をキラキラさせたいとき、心揺さぶられる音楽に出会うと、その瞬間から人生が変わったような気がします。たぶん、間違いないです。
私にとって音楽とは、そんな特別な存在です。

これからもお客さまが「出会えて良かった」と感じていただける曲をたくさんご紹介してまいります。
次回のご来店もお待ちしております。おやすみなさい。

(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)

投稿者

店主

On Bass, Writer, Radio DJ Health Rhythm Counselor, Life Rhythm Advisor

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