こんばんは。街もクリスマスデコレーションに染まり、年末感が高まってきましたね。
そんな中ですが、当店はいつも通り静かに営業しております。
今夜は少しダークな、芸術的な観点での退廃的な楽曲をお届けしたいと思います。
Gryffin『Love in Ruins ft. Sinéad Harnett』です。
タイトルの”Love in Ruins”は、直訳すると”廃墟の愛”となりますが、”壊れる愛”と訳す方が現実的かと思います。タイトルの意味が表す通り、歌詞も楽曲も不思議な世界観を醸し出しています。
ただ私は、この曲を初めて聞いた時に楽曲のカッコよさに”一耳惚れ”をし、印象に残りました。
ボーカルと曲の疾走感が素晴らしくMatchingしており、とにかくCoolな作品です。
Gryffin、本名Daniel Griffithはアメリカ出身のDJ、音楽プロデューサーです。
高校時代から音楽に慣れ親しみながら、大学時代は電気工学を専攻します。その頃にDaft Punkに影響され、本格的に音楽制作を始めます。そして2015年にカリフォルニア・タホ湖で開催された”SnowGlobe Music Festival”で世界デビューを果たします。
その後はDJ・プロデューサーとして様々なミュージシャンとコラボし作品を発表していきます。因みに、Maroon 5の「Animals」のリミックスは彼が手がけました。
今回ご紹介するナンバーはイギリスの女性ヴォーカリスト、Sinéad HarnettをフィーチャーしたHouse Musicです。全米チャートDance Clubジャンルで6位を獲得しています。とても美しい音階であるとともに、Sinéadのハスキーボイスとスピード感のあるMelancholyでGloomyなサウンドをお楽しみください。
Gryffinのサウンドはメロディック・ハウス・スタイルと呼ばれており、美しいメロディとエモーショナルなサウンドが特徴です。「Electricとオーガニックのハイブリッド」と称して、ピアノとギターのトラックを制作品に取り入れているそうです。2015年のデビュー後、実に4年を経てDebut Album「Gravity」をリリースし、2022年には日本でも注目を集めることになります。今後の活躍が楽しみなアーティストの一人です。都会的でありながら、どこか美しさのある闇の世界観はまさにHouse Musicにはぴったりなコンセプトと思います。
最近のHouse MusicはDanceという原点回帰もありつつ、メロディアスな楽曲が多いので初心者の方にも聴きやすい作品がたくさんあります。今後も当店でもご紹介していきたいと思っています。
**
さて、今夜も閉店のお時間となりました。
たまには、忙しい社会や仕事から離れてこのような雰囲気の作品とともに孤独に浸るのも悪くはありません。そして、悲しみや弱さに逆らわず涙を流すことも大切な感情です。静かな沈黙の中で、ご自身の身体と心に向き合う時間をつくってみてくださいね。
またのご来店をお待ちしております。おやすみなさい。
(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)