こんばんは。今夜もご来店頂きましてありがとうございます。
今夜もどうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
一週間のはじまりは、どんな気持ちで迎えていますか?例えば月曜日。
月曜日にお勤めの方は、一番憂鬱な曜日ですよね。月曜日の経験によっては、その一週間への気持ちが左右される方もいらっしゃるかもしれません。週末追いつけば良いかなと思い、家へ仕事を持ち帰ったのに、なかなか実行出来なかったという方も多いはずです。その場合は特に、月曜日の気持ちがなかなか上がりませんよね。
でも、皆さんは頑張っていらっしゃいます。”憂鬱”と感じる気持ちも、”持ち帰ろう”とする気持ちも、仕事ややるべき事に向き合っている証です。
今はそれで、十分なのです。
今夜は、そんなあなたへ気持ちが上向きになる曲をお届けいたします。
1993年に発売されたORIGINAL LOVEのアルバム「EYES」から、『いつか見上げた空に』です。
ORIGINAL LOVEは私も大好きなBandです。初期の作品はほぼ全作CDを持っています。特に、小松秀行さんのBASSがとても好きで、同年の次作となるアルバム「SUNNY SIDE OF ORIGINAL LOVE」に掲載されている、小松さんがWood Bassを弾いている写真がとてもCoolで印象的でした。
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ORIGINAL LOVEは1985年に前身バンドである”The Red Curtain”として活動を開始しました。下北沢・渋谷・吉祥寺・原宿のライブハウスで精力的にライブ活動を行い、1991年に発表したアルバム「LOVE! LOVE! & LOVE!」で一気に知名度を上げることになります。この頃、ピチカート・ファイブを筆頭に”渋谷系”と呼ばれるMovementが確立し、ORIGINAL LOVEも渋谷系バンドにカテゴライズされていました。
余談ですが、上記であげた場所のうち、原宿のクロコダイルは私も学生時代の卒業ライブを行った場所で、当時はキーボードを担当し同じステージに立つことが出来てとても嬉しかったことを良く覚えています。
このスタジオアルバム「EYES」のRecording当時、まだ小松さんは加入しておらず沖山優司さんがBassを担当されました。沖山さんは先日ご紹介したKIRINJIでもサポートメンバーで参加されており、日本を代表するBassistの一人です。
この『いつか見上げた空に』はMy Best 100に入るほどお気に入りの楽曲です。Introでピアノが入り、田島さんのSoft Shoutとシンバルからドラム、Bassが重なり一気に曲がSTARTします。
”いつか見上げた空に 君と誓った言葉はただ微か(かすか)に”が最初の歌詞です。
そしてこの曲のPeakへ向かうBridge~Breakへ入ります。当時私はBreakで奏でられるピアノがとてもカッコ良いと思い、このフレーズを弾くために何度も繰り返し聴いていました。
最後のChorusのあと、”いつか見上げた空が青い…”というフレーズが繰り返され、曲がFade outしてゆきます。Leaderである田島貴男さんが紡ぐ歌詞には、”風”というWordが良く使われます。この曲の中にも、”答えは 風の中にあるか”というフレーズがBridgeに登場します。最後に”空が青い”という言葉がAnswerとなりとても爽快で、霞んでいた空の向こうは”やっぱり青い”という前向きな気持ちになります。
ORIGINAL LOVEは先ほど少し触れたように渋谷系と言われていましたが、私にとってはどこにも属さず、バンド名の通りORIGINALなアーティストとして存在しています。まだまだご紹介させて頂きたい素晴らしい作品がたくさんありますので、少しずつお届けして参りますね。
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さて今夜も閉店のお時間となりました。冬の空気はとても冷たくて、どうしても視線を下に向けがちですが、朝も昼も夜も、空気がとても澄んでいて空が高く、美しく見えます。時々、空を見上げて、視線も気持ちも上向きになっていただけたら嬉しいです。
またのご来店を心よりお待ちしております。おやすみなさい。
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