こんばんは。新しい一週間が始まりました。
今夜も、当店でゆっくりとエナジーチャージをなさってくださいね。
そんなお客さまへのカクテルは”Old Fashioned”。
カクテルの意味は、「我が道を行く」です。
自分らしく、ぼちぼちまいりましょう。
今夜ご紹介する曲は、伝統のEngland、そして三大British Rock Bandの一つであるThe Whoの作品から。「Pinball Wizard」(ピンボールの魔術師)、1969年の作品です。
Rock好きには多くを語らずともご存知のことと思います。
この曲は、私が学生時代にバンド仲間と良く聴いたナンバーで、今もPower Tuneの一つとして良く聴いています。
「Pinball Wizard」は、The Whoが1969年に発売したRock Operaのスタジオ・アルバム”Tommy”からの1st Singleとして同年3月にリリースされました。
全英4位、全米5位のヒットとなり、時を待たずして2か月後、傑作”Tommy”を発売しました。
アルバムは全英2位、全米4位を記録し、The Whoの代表作の一つとなりました。
そして同年、The Whoは満を持してWoodstockに登場。
Guitarのピート・タウンゼント(Pete Townshend)は”満足の行くパフォーマンスではなかった”と振り返ったものの、The Whoのパフォーマンスは観る者を熱狂させるRock Bandとして世界的な地位を決定づけたものとなりました。
「Pinball Wizard」はアルバムの中では最もポピュラーな作品であり、アルバムの主人公であるTommyが類まれなるPinballの能力を発揮し、王者を打ち負かし、”ピンボールの魔術師”の称号を獲得する場面を描いています。
作曲したピートによれば、”余り満足のいく仕上がりではなかった”と語っていますが、結果的にThe Whoの代表曲の一つとなりました。
今夜は、イギリスの音楽祭の一つである”ワイト島音楽祭(The Isle of Wight Festival)”の第3回、1970年のLive Peformanceの模様をお届けします。
史上最高のBassistとして知られる、ジョン・エントウィッスル(John Entwistle)のカットが非常に少なく、この点については、私は大変残念なのですが(※)、Vocalのロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)のパフォーマンス、Drumsのキース・ムーン(Keith Moon)の完全燃焼なPlay、ピート・タウンゼント(Pete Townshend)のIntroからの圧倒的なGuitaringを観ることが出来ます。
(※)ジョンは、非常にCoolな性格で、ステージ上で笑顔を見ることはほとんどなく、むしろ無表情で見つめていることが多かったと言われています。
そのため、彼の元妻は、他の3人ばかりがカメラに映ることに不満を持っていたそうです。
実際のジョンは、物静かではありましたが、大変お洒落で衣装もデザイン性のあるものを着用していました。
それでは、お聴きください。
Rock Operaである”Tommy”は1975年に映画化されました。
Trailerを観るだけでもその作品の凄さを感じると思いますが、Elton JhonやEric Clapton、Tina TurnerやJack Nicholsonなど、錚々たる顔ぶれ出演していることからもいかに注目された作品であったかがわかります。
また、収録されているAlbum”Tommy”は、Rock Operaとして約10年後にピンク・フロイド(Pink Floyd)が発表するRock Opera Album”The Wall”へ大きな影響を与えました。
そして、1950年代~60年代にイギリスで流行した”Mods Fashion”をLeadするMods Bandとしても名を馳せました。
とは言え、メンバーの人生は決して安定したものではありませんでした。
メンバーの死去や作品やステージでのパフォーマンスに対する自己評価と世間の評価のギャップや、プライベートとの葛藤など、乗り越えていかなければならないこともたくさんあったのです。
しかし、唯一無二のアーティストとして、史上最高の才能が結集したThe Whoが残した功績は多大なものであったと言えるでしょう。
余談ですが、イギリスの音楽評論家であるニック・コーン(Nik Cohn)は、”Tommy”のDraft Tracksをレビューした際、”このアルバムにはヒットシングルがない”とThe Whoに伝えました。
これを聞いた ピートは、Nikが”Pinball好き”であることを知っていたため、既に完成していた曲「Pinball Wizard」をRock OperaとしてこのAlbumに取り入ることにしたのです。
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この曲は、音楽としてとても元気の出るTuneです。
当店にお立ち寄り頂いたお客さまに、たくさんの笑顔が溢れることをいつも願っております。
またのご来店をお待ちしております。ありがとうございました。
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