こんばんは。World Music Barへようこそ。
今夜もとある街角でひっそりと営業しております。

2月は春に一番近い月なのに、一番寒い季節。
寒さの苦手な私は、寝る前のひとときの読書がもっぱらの楽しみです。
もちろん、このお店も。
今読んでいる本は90年代に出版されたものなのですが、当時流行していたものや言葉がたくさん書かれていて、とても興味深い内容です。
そこに登場するワードは現代に存在していても全く古さを感じさせないのです。
女性誌の”SPUR”2021年8月号にこんなフレーズが掲載されていました。

「『懐かしい』がトレンドに? レトロ回帰を分析」
「90年代半ばに発表されたゴルチエの作品は、今の時代に最もふさわしいもの」

音楽もTimelessな文化だと思いませんか?
当時のMVを観ても、60年代や70年代の作品もとてもお洒落でポップなものに感じます。
当時まだ生まれていなかった世代の方も、そんな感想を持つのではないのでしょうか?
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今夜は、発売当時にすぐ出会ったナンバーで、今聴いても新しくてTimelessな楽曲をお届けします。
Spiral Life「20th Century Flight-光の彼方に-」です。
ギタリストの車谷浩司さんとミュージシャン・音楽プロデューサーの石田ショーキチさんで結成されたSpiral Life。
1993年~約3年間という短い活動期間に登場したこの曲はとても斬新で印象的な作品でした。

この曲は、(私の考察として)”シューゲイザー”というジャンルに分類されるかと思います。
メロディアスな旋律と、エフェクターを用いたエッジの効いたギター。
そしてそのギターがインパクトを醸し出すリフと、甘美で吐息のようなヴォーカル。
”シューゲイザー”の特徴です。
イギリスのオルタナティヴ・ロック(Alternative Rock)やサイケデリック・ロック(Psychedelic Rock)の要素をもつこのジャンルは、British Rockをルーツとする石田ショーキチさんの想いも込められている気がします。
ジャケットのデザインもファッショナブルで、当時の私には初めてのサウンドでとても衝撃的でした。
そして、この二人のアーティストの目指す世界観は、新しい音楽、今までのどこに属さない作品を創造することだったのではないかと感じました。
それでは、お聴きください。

Spiral Life『20th Century Flight-光の彼方に-』(1994) – Album from “SPIRAL MOVE~TELEGENIC2”

一般的に流行は20年~30年サイクルと言われています。
この曲と同じ世代の方にとっては懐かしく、この曲に初めて出会う方にとってはお洒落と感じるのではないでしょうか。
当時この曲が生まれた90年代、Spiral Lifeは60年~70年代を生きた音楽のトレンドを継承しながらも、新しいサウンドを生み出した、ということになります。
私は、音楽を通してものづくりの偉大さを教えてもらっている気がします。
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今夜も、ご来店いただきましてありがとうございました。おやすみなさい。

(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)
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投稿者

店主

On Bass, Writer, Radio DJ, Health Rhythm Counselor, Life Rhythm Advisor

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