いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます。
金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか?
今夜は、新しい月に向かってパワーアップするようなナンバーをご紹介します。

1979年に発売されたアメリカのファンクグループ、Niteflyteのファーストアルバム”Niteflyte”から「All About Love」です。
レーベルはドイツに本拠地を置くAriora Recordsですが、ディスコ市場向けにレーベルを拡大し、1975年にロサンゼルスにAriora Americaを設立しました(現在はソニー・ミュージックエンタテインメント傘下)。
Niteflyteはキューバ出身のギタリスト、サンディ・トラノ(Sandy Torano)とフロリダ出身のヴォーカリスト、ハワード・ジョンソン(Howard Williams Johnson)を中心に結成されました。
活動期間は1979年~1981年のわずか2年間。
アルバムは1979年の”Niteflyte”と1981年の”Niteflyte II”の2枚のみでした。
僅か2年の活動期間とは言え、ハワードにとってサンディとの出会いは人生を変える出来事となりました。
既に知名度を上げていたサンディとの活動は、バンド活動終了後A&Mレコードとソロ契約を結ぶための実績となったことは間違いありません。

さて、ファーストアルバムの”Niteflyte”はビルボードのトップ・ソウルLPチャートで最高59位を記録しました。
キャッチーでサウンドクオリティの高い楽曲が揃っていて、名盤と言っても過言ではありません。
最もヒットしたシングルは同アルバムの2nd Trackで彼らの1stシングルでもある、「If You Want It」(1979)で、この曲はお聴きになったことがあるかもしれません。AORの名バラードです。
今夜ご紹介する「All About Love」はファーストトラックに相応しいポップ感のあるナンバー。
「If You Want It」のヒットに続くかたちで、翌年1980年に2ndシングルとして発売されました。
8ビートの心地よいリズムとハワードのハイトーンボイス、そしてコーラスとサックスが重なり、アメリカの西海岸を彷彿とさせるリゾート感を創り出しています。
私の好きな部分は最後のChorus前に入る変調、Bridgeです。
個人的にはこのBridgeが最も盛り上がり、Niteflyteメンバー全員のFull Playを感じます。
とても爽やかで、太陽の下で聴きたいサウンドです。お楽しみください。

Niteflyte『All About Love』(1980) – Album from “Niteflyte”

このアルバムには、3人のベーシストが参加しています。
そのうちの一人、ラモント・ジョンソン(Lamont Johnson)は、R&BファンクバンドBrainstormのメンバーであり、フレットレス・ベースの名手としても知られています。
そして、サックスは世界的名プレーヤー、デヴィッド・サンボーン(David Sanborn)。
彼は昨年惜しまれながら他界しました。
歌うような音を奏でる彼のサウンドは「泣きのサンボーン」と称されました。
この錚々たるメンバーからみても、Niteflyteはレコード会社が総力をあげてプロモートした作品であったことがうかがえます。
他の曲も聴きやすいナンバーが揃っています。是非聴いてみてくださいね。
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今夜も閉店のお時間が近づいてまいりました。
週末は良い音楽と良い空間でゆっくりとお休みください。
Charge your energy for your brand-new days!

(FM Radio “World Music Bar” 当店のラジオ番組もお楽しみください ~ by stand.fm)









投稿者

店主

On Bass, Writer, Radio DJ, Health Rhythm Counselor, Life Rhythm Advisor

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