こんばんは。World Music Barへようこそ。
今夜は、お天気も良く星空が見えますので、Barのお庭のテーブルをご用意いたしました。どうぞごゆっくりお寛ぎくださいませ。
気持ちが前に向けない時、どうしてもあの頃の失敗や片思いした人を思い出してしまう時、時間を戻したい時、どのようにして乗り越えますか?
私は、音楽を聴きます。演奏や音の美しさに惹かれる曲もあれば、歌声に惹かれる曲もあります。ライブ音源を聴けば、パワーがみなぎります。
音楽は今の自分の気持ちを浄化して、心を休めさせてくれます。
そして、その瞬間から、アップデートした自分を後押ししてくれます。
今夜ご紹介する曲は、吉田美奈子さんの『時よ』です。1978年に発売されたアルバム”LET’S DO IT -愛は思うまま-“に収録されています。このアルバムは山下達郎さんや坂本龍一さんが参加されていますが、この『時よ』は吉田美奈子さんご自身で作詞・作曲された作品です。
詩の物語は、結ばれてはいけない二人の別れを描いているのですが、そこに感情移入するシンガー・吉田美奈子さんの魂の歌声に心が震えます。
1995年のライブ音源もYoutubeであげられていますが、私はただ純粋に、涙が溢れました。12分を超えるパフォーマンスは、一つの物語を観たような気持ちにさせるのです。
バンドミュージシャンもとても豪華で、特に間奏の岡沢章さんのBass、中西康晴さんのPiano、古村敏比古さんのSaxがAlbumとは一味違った雰囲気で、より一層、会場が”吉田美奈子”という世界に染まっていきます。
ライブ音源はお届けすることが出来ないのですが、今夜はアルバムの楽曲をお送りいたします。それでは、お聴きください。
吉田美奈子さんの歌声は唯一無二です。佇まいやお話はとてもCOOLなのに、歌声はシルクのようなやわらかさでありながらパワフル。そして一曲一曲に込められた歌詞に登場するヒロインを完璧に演じるのです。ガラスのように大切に大切に歌う姿に、音楽に対する彼女の熱意や愛情の深さを感じます。
本当に、素晴らしいVocalistだと思います。まだまだご紹介したい楽曲がたくさんありますので、今後もこちらのブログでご紹介してゆきます。是非楽しみにしていてくださいね。
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今夜もお越しくださりありがとうございました。そろそろ閉店のお時間となりました。
このBARの扉を開けたその瞬間から、お客様の新しい時間が始まっています。
きっと素敵な明日になることと願っております。次回のご来店もお待ちしております。
(音声配信も開始いたしました~ on stand.fm “World Music Bar”)