こんばんは。World Music Barへようこそ。
日曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか?
今夜はホットワインをご用意いたしました。どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
私は普段、テレビを全くと言って良いほど観ることが無いので、ドラマなどはたまたま話題に上がったものを観てみるくらいのものです。(ただし、探偵ものや刑事ものは別扱いですが...2025-01-10 Modern Classics on Agatha Christie)
そんな私が、とても心に打たれたドラマがあります。
2019年~2023年にTV東京で放送、映画化もされた「きのう何食べた?」です。
このドラマは私がここ最近で観たドラマでNo.1と言っても過言ではない、大変印象に残ったドラマでした。
何と言っても、主人公の二人の男性と彼らをとりまく登場人物の何気ないけれど、とても特別で考えさせられる日々の出来事や紡ぐ言葉の数々は、今の時代を生きる人々にはとても考えさせられるものでした。
今夜はそのSeason 2のエンディングテーマで使用されていたBialystocks「幸せのまわり道」(2023)をご紹介します。
このS2の第5回の放送で、主人公はある出来事をきっかけに、昔の辛かった経験(トラウマ)を乗り越え、現在のパートナーとの生活に、自分の幸せを見つけるのです。
”あぁ、そっか。俺、今幸せなんだ”と一言つぶやき、涙を浮かべます。
この場面で「幸せのまわり道」が流れているのですが、歌詞と旋律がドラマのストーリーと登場人物の表情や気持ちに完璧にシンクロして、私は涙が止まりませんでした。
Bialystocksは、2019年にボーカルの甫木元空(ほきもと そら)さんと、キーボード・コーラスの菊池剛(きくち ごう)さんで結成された2人組のバンドです。
甫木元さんは、映画監督や小説家、菊池さんは10代の頃からジャズに傾倒し、作曲なども行いボーカルもされるという多彩なお二人。
私がこの曲でまず感じたことは、”ボーカルの繊細さ・スポンジのようなやわらかさ”です。甫木元さんのボーカルは、言葉というか、一文字一文字がとても丁寧に音に乗せられている気がするのです。
アーティストによっては濁しがちな”カ行”や”タ行”の使い方、特に”カ行”の発音がとても綺麗で、とても上手な表現が出来ないのですが、一言、一文字をとても大切に繊細に歌われている気がするのです。
そんなことを感じながら、ある記事が目に留まり読み進めていると、菊池さんのコメントがありました。
“オケと歌”みたいにはしたくないけど、歌が最初に飛び込んでくるような構造にしたいんですよね。ボーカリストの違いもありますけど。(引用 Real Sound 2023.10.24)
私の友人に、このドラマの主人公である二人のような関係を築いている男性がいます。
かつての職場で知り合って、当時入社したばかりの私に色々なことをとても親切に教えてくれました。
明るくて、とても優しくて、曲がったことの大嫌いな、正義感の強い、そしてとってもお洒落な人です。
内野聖陽さんが演じられたこのドラマの主人公の一人、賢二さんがこの彼にとても良く似ていたので、
先日とても久しぶりに連絡してみたところ、新しい職場で頑張っていることを聞くことが出来ました。
私が幸せになってほしいと思う友人のひとりです。
あらゆる世代の方へお勧めしたい曲です。
今夜のおやすみ前に大切な人や物事を想いながらお聴きください。
日本は少しずつ太陽と月&星の活動時間が入れ替わってきました。
季節の変わり目は、どことなく人の心を動かすように、空気の香りが変わります。
春はもうすぐです。
今夜もご来店いただきましてありがとうございました。
今週も、お客さまにとって素晴らしい日々となりますように。おやすみなさい。
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